ブックレビュー「幸せとお金の経済学」
「幸せとお金の経済学」のブックレビュー
1.ポイント
- 「地位財産」と「非地位財産」があり、
所得が増えることで、非財産である車、家に消費してしまうのは、
現在社会において、子孫を残せる可能性が高いのは、
健康でなく、相対的な地位財産であるため。
- 幸せな人ほど助けの求めに応じる傾向にある
2.詳細
地位財産・・・所得、教育費、車、家、時計
非地位財産・・・健康、レジャー、安全、保険、自由
に分類されます。
ポイントでも書いたように、地位財産(車、時計)を他人と比較することで、
幸福感は得られますが、持続性は、低いものとなります。
また、地域や時代により、相対比較のため、大きく変化していきます。
中間層の所得が上昇することで、全体で非地位財産に消費をまわすため、
絶対値としは、上昇しているにもかかわらず、周りとの比較では、
変わっていないと感じる事例があげられています。
例①
自然界でも同じことが書かれており、シカの例がありました
大きなツノ・・・大きいほどメス鹿を得やすい(子孫を残しやすい)
しかし、大きすぎるツノは、木と木の間を走りにくく、
外敵に襲われやすいリスクがあるが、
子孫が残せないので、どんどん大きくなってしまった。
例②
まわりが大きくな車に乗ることで、小さな車では、死亡率が高くなり
大きな車が必要になる。
※大型車の多いアメリカの話
公衆電話に返却口にコインが残っているのを見つけた人は、
何もなかった人に比べ、公衆電話の前で困っている人を助ける確立が高いデータがある
よく言われるお金持ちほど親切にしてくれるの実例かと思います。
3.どう行動するか?
何も考えないと人との比較で地位財産を得ようと消費を増やし、
生活が改善されませんが、非地位財産(健康、自由)に目を向け、
こちらに長期投資していくことで、幸福感を得て、人を助ける余裕を身につけたい。